ボンネットヒンジ


ボンネットというと,最近の車は,ワニが口を開けるみたいに前がガバッとあくのが主流です。(整備性のよさでは軍配があがります。)
しかし,トヨタ2000GTやコスモスポーツなどと同じように,ハコスカも前ヒンジでフロントガラス側から前へ開きます。レースなどの写真で,フロントバンパーの上に突き刺さったようにそそり立つボンネットを見た人もいるかもしれません。運転席右下のレバーを引くと,普通の車と同じように「ガツン」という手応えとともに,ちょっとだけボンネットが浮き上がります。
後ろヒンジの車とは違い,二重ロックとかはなしで,そのまま起こすことができます。(走行中にレバーを引いても,風圧であいてしまうことはありません。前ヒンジのメリットです。)
全部開くと,倒れて元に戻らないように,ロックがかかり固定されます。今の車のようなつっかえ棒はありません。
オイル交換に行ったりしたとき,新人のピットマンさんで,ハコスカのボンネットの構造を知らない人は,フロントグリルの上に手を入れて,もぞもぞとレバーを探してまさぐったりします。これはいいのですが,困るのは,閉めるときに,ロック解除ボタンを押して閉めなければいけないところを,そのまま力ずくで無理矢理閉めようとする人もいることです。
ヒンジのあたりが「メキッ」とか音を立てて,冷や汗が出たこともありました。『危険ですので,作業ピットには立ち入らないでください。』もいいですが,確実ていねいにどの車の作業もできることを前提としてもらわなければ,安心して任せられません。まぁ,台数の少ない車であるから,あきらめなければいけないのかもしれませんが・・・・

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