エンジン組み立て編

まずは、エンジン始動不良の原因だったバルブ周りから

左上は吸気、左下は排気バルブ。三菱のマークのほかIN、排の刻印が入っている

各バルブはシリンダー横に上を向く格好で配置され、下の部分にバルブスプリングのスペースが取られている。

始動困難の原因となった排気バルブ固着を中心に、入念にスラッヂを落としすり合わせる。

お次は、バルブすり合わせ。
バルブフェイスがフラットでないため、バルブすり合わせタコが使えなかった。仕方がないので、ステムをドリルチャックでくわえてウィ〜ン、パコパコ、ウィ〜ン!こりゃ、楽チン
サイドバルブであるため、仮組をしてクリアランスを見る。
排気側はすり合わせた分バルブが沈んで間隙が狭くなっているはずだ。吸気側は良好な状態だったのでこれを基準とすることにした。
数値は0.2mmだったかな?ごめんなさい忘れちゃいました
タペットの頭を削って補正しました。

クリアランス確認が終わったら、クランク周りを組み上げます。白っぽいギアはオイルポンプ。ギア自体がポンプになっており、ギアハウジングと一体のオイル溜りがコンロッド下に取り付きます。
ピストンを取り付けます。ベースパッキンはバルブクリアランスを左右するので、同じ厚みのものを探すのに、苦労しました。
リングに注意しながら、挿入です。
あはっ〜ン
エンジン本体完成です。
分解前と比べると、きれいになりました。

シュラウドカバーを付けて、車体へ。
クラッチハウジングの裏についている、キックギア。上にきたボールが落下して、ワンウェイ機構が働くようになっている。シンプルなつくりだ。
クラッチは、清掃した後組み上げ。クラッチ機構はC83等と同じである
1次側プーリーのセンター部分。軸方向にスライドして変速を行うので潤滑グリス用のグルーブが掘ってある。その外側にはグリスが外へ出ないようフェルトでシールしてある。傷んで切れていたので、手芸用の物を使って作り換えた。
ベルトを取り付けエンジン本体完了。ベルトの状態も良かったのでそのまま使用した。
ピジョンのレストアで苦労するのはこのベルトとエキゾーストのジャバラ。次回はいよいよジャバラの修復マフラー編です。

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