いよいよエンジン分解

まずは、分解前のエンジンを4方向から。

←左側から:シリンダー・フィンがピストン部とバルブ部に分かれ、それに跨るようにヘッドが乗っかっている。

→右側から:1次プーリーの裏に見える丸いカバーはポイント部。カムシャフトと同軸になっている。

←前側から:吸排口の方向がよくわかる。
オイルフィーラーキャップの前は、コック式のオイルドレン。それにしてもクランクケースはオイルで真っ黒だ。

→後側から:シリンダー後ろの銅キャップはクランクケース・ブリーダー
フラマグ点火なのでフラマグコイルから直にプラグコードが出ている。幸いなことに断線していなかった。もし切れていれば巻き直しに、ン万円かかるところだった。
プーリー板の内側はクラッチユニット、その内側にワンウェイのキックギアが見える。

上からのショット、冷却ファンからの流れに沿ってヘッドのフィンが並んでいる。
プラグキャップには三菱のマークが入っている。

ポイント部。ポイントカムは前述のようにバルブカムシャフトと同軸で、ベースユニットが回転する仕組み。
ハンドル左に付いている小さなレバーを握ると、ワイヤーを介してベース部が矢印の方向に動かされる。つまりは、レバーを握ると点火時期が遅れる構造になっている。
低回転、高負荷時に使用するために装備されているものと思う。4輪車のデスビによく付いている、バキューム・ガバナの手動版ってとこかナ
オイルを抜いて、分解開始。
れれっ、でもオイルの量がちょっと少ないゾ
まずは、ヘッドから。4ストとは言えサイドバルブだから、2ストみたいに簡単。ヘッドボルトを外すだけでOK!ヘッドガスケットもきれいに外れて再使用可能。
燃焼室はカーボンが堆積していた。
シリンダー壁は傷、錆、磨耗もなく最高な状態
シリンダーベースの5個のナットを外すと、シリンダーが抜ける。ピストンのお顔がちょっと汚れているのが気になるけど、傷はなさそう。
シリンダーベース前部には、バルブを押し上げるタペットの頭が見えている。

シリンダーを下からのショット。バルブ、バルブスプリングが見える。
バルブコッターは通常のものとは異なり、バルブステムにあけられた穴にピンをとおしてとめるようになっている。バルブが上向きについているため、コッター脱落対策なのだろうか

リングの固着もなかった。リング溝はフォームタイプのキャブクリーナーでしばらく付け置きしておいた後、リングをぐるぐる回すときれいになる。無理して外そうとしてリングを折ってしまっては取り返しがつかない。部品が手に入らない旧車の場合、無用なリスクは極力避けたいものだ。
ピストンヘッドもきれいになった。STD B1の刻印が打ってあった。

エンジン底部のオイルパンを外す。(オイルパンというよりただの鉄パン・・・)
しかし、開けてびっくり!あ〜ンれま〜〜、ヘドロがドロドロ。どおりで抜いたオイルの量が少なかったはずである。
クランクケースを裏から見ると、クランクとカムシャフトが見える。
クランク左(フライホィール側)のカバーを外す。クランクはベアリングではなく、ブッシュメタルで支持されている。(クランクに限らず、エンジン本体はすべてメタルが使われており、ベアリングは1つも使われていない。)
クランクケース本体は一体式で、クランクはコンロッドを取り外した後、こちら側へ抜き出して分解する。
クランクとカムギアの合マーク。
よ〜く確認してからバラしましょう!4ストの基本ですよね
コンロッドキャップには、オイルを掻き揚げる突起がついている。コンロッド下部にはオイルポンプによって汲み上げられたオイル溜りが設けてあり、下死点を通過する際、シリンダー壁等に潤滑する仕組みになっている。
コンロッドはオフセットしてあるのだろう、横には「マグネト側」と大きな文字が入っている。
無事分解されたエンジン。カムシャフトとオイルパンの間に見えるのが、先のオイルポンプとオイル溜り。それにしても、部品点数の少ないことには驚きだ

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