フロント周りとメッキ部品の磨き

リア周りの次はフロント周りへ。C90のフロントサスはアールズタイプである。さらにボディー周りのメッキパーツを磨き外装を仕上げていく事にする。
2次側プーリーの分解に入る。長めのボルトを入れナットを締めこんで、中のスプリングを縮めてやる。
スプリングが縮まった所で、2個のセットリングを外し、再びナットを緩めてやると2次プーリーは簡単に分解できる。
チョッと解りにくいが、プーリーディスク、ガバナウェイトボール、プーリースプリング(3本)、ロッカーアーム、等で構成されている。
ベルトの当たり面も錆一つ無く、非常に良い状態だ。
組みつけが終わった、2次プーリー。油で真っ黒だったプーリーは青い塗装が施されていた。

お次は、フロント周り。スクーターの場合、ステムシャフトが長いので、チョッと高めの台に上ってもらう。フロントホィール、ハンドルを外しステムのロックボルトを緩め、ステムをフレームから抜くのだが、この時ステムのボールがこぼれ落ち探すのに一苦労した。上下に離れたボールを押さえながら重いフロント周りを取り外すのは至難の業。台に載せる前にアッパー側のボールを取ってしまい、再びレースナットを仮締めしてから以下の作業に入れば、ロア側のボールに集中でき、スムーズに作業が進められたはずだ。もうあとの祭りだが・・・
長〜いステムシャフトとアールズ式のサスペンションがおわかりいただけるだろうか。同じように見える2本のショックユニットも、中身は違うのだ。
左側は一般的なオイル式のアブソーバーを備えたショックユニットだが、右側はオリフィスを使ったエア式のアブソーバーが使われているのがおもしろい。

ゼンマイバネのリターンがついたキックギア。センターのナットは逆ネジなのだが、ご親切にシャフトには“左”の文字が刻印されている。
しかし、割ピンを入れてまで緩み止め対策をして、逆ネジにする必要があったのだろうかと疑問に思うのは、私だけ?

メッキ部品のBefore after
いづれも、ウサハトGoodsに紹介した石鹸付スチールウールを使って磨いた。下地の銅メッキまで進んでいたのでプチプチと痕が少々残ったが、緑青もきれいに落ち見違えるほどきれいになった。
アクセルグリップ。サッと洗っただけだが、黄色の矢印の刷毛目まで鮮明に残っていた。
Apollo製のフラッシャーユニットもそのまま生きていた。

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