久しぶりの更新です。前回に引き続き、エンジンの組立です。クラッチ関係と、ピストン、シリンダー周りを組んでいきます。

ロータリーバルブを組みます。4スト車で言えばカムシャフト+インレットバルブに当たる部分ですので、バラす時の合いマークに注意して、オイルを塗って組みます。
次はクラッチ。ヤマハのこの系のエンジンは、フライホイール側のレリーズからプッシュロッドを介して断続がなされ、2本のプッシュロッドの間には、ボールが入ってますので、忘れないようにします。
あとは各プレート間にオイルを塗ってクラッチスプリングを取り付けます。

クラッチカバーを良く見ると、塗装が、浮いてます。
剥離してみると案の定、アルミの錆が・・・
塗装の浮いてなかった部分にも進行してました。
ここは、ウサハトGoodsのアルミカラースプレーで対処する事にします。
でも、普通に塗るだけじゃ面白くないんで、アルミスプレーの真価を試す事に。塗装剥離の後、右ケースカバーは、サイザルバフ掛けで完全にさび落し。左ケースカバーはワイヤーカップブラシで粗方落した状態。キャブレターカバーは、塗装剥離のみでそのままの状態。(写真上左)
それぞれ同じ回数塗ったが、果たして時間経過とともにどのような違いが出てくるか楽しみである。(写真上右)

ピストンは、ふき抜けたガスとカーボンで真っ黒!キャブクリに浸け置きしてきれいにします。
この手の汚れは、ムースタイプのキャブクリが効果大のようです。
ホレこのとおり、同一のものとは思えないほど、きれいになりました。

錆と油と泥で汚れていたシリンダー。洗浄後ラッカーで筆塗り

ピストンの↓印を排気に向け組み付けます。
ベースパッキンは、パッキンシートから切り出し。

 余談ですが、乾燥して癖のついたシートは、水でサッと濡らし平板の上に一晩置くと、癖が取れ、適度な柔軟性が戻り、作業がしやすくなります。
丸穴は皮ポンチで開けると簡単。

ピストン、シリンダーにオイルを塗って組み付け。
リング合口をリング溝についている合口ピンに合わせ、リングを縮めながら、静かに入れます。
ピストンと別れを惜しみつつヘッドを載せ、4個のヘッドナットを締めると、エンジンはあとキャブ関係等を残すのみ。ワイヤー類等がごちゃごちゃならないうちに、ここでいったんエンジンをフレームに載せる事に。続きは次回へ・・・

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