ユニクロメッキ部品を再メッキに出しました。今回お世話になったのは、リンクのページで紹介している”町のメッキ屋さん”こと『(有)ヤマダ』さんです。

仕分けした部品です。簡単に入手できるM6〜M8のボルトなどは除外しましたが、それでも部品点数は70点。小さいものはM5のナットなどです。
気持ちよく作業してもらうため洗い油で洗浄し、赤錆は一応落しておきました。
紛失を防ぐ為、リング状になった部品は、針金を通し、まとめておきます。依頼部品のリストも作っておくといいでしょうネ
真っ白のピカピカになって帰ってきました。
ついでにS202のFサスアームも再メッキしてもらいました
こちらの方は、さっそく組み付けです。ここでご注意ですが、(有)ヤマダさんでは、低料金の為に、メッキ前の塗装剥離工程は省いているとのこと。そうとは知らずクリアーをかけたまま出してしまいました。今回ご好意により綺麗にして頂きましたが、塗装された部品を出される時は、事前に塗装を取り除いてから出してください。ユニクロメッキでも艶のある表面を望むときは、自分でバフ等で磨いておいたほうが良いでしょう。
最高の仕上がりを望むのであれば、手間を惜しんではいけません。

さて、エンジンのほうは、頼んでいたオイルシール、ベアリングが揃い組み付けに入ります。基本的に現行のYB−1等と同系のエンジンですので、全部揃いました。
油と泥で真っ黒だったクランクケースも洗油+スチールウール+マジックリン+根気で真っ白になりました。
まず、クランクを左ケースへ・・・
でも4スト車のそれと違い、手で入るのはここまで。そりゃそうですよね、抜く時もプーラーを使ったんですからネ
では組上げる時にはどうするかというと↓のような特殊工具を使って、ケースの反対側から引き抜くようにして組むんです。
ここ大事です。間違ってもクランクやケースを叩いちゃいけませんよ〜!
でも、この特殊工具を揃えたって、そんなに何度も使うもんじゃないですよネ。それにクランクのネジ部は車種によってさまざま。アタッチメント(矢印)を交換して対応するんですが・・・(実際、知り合いのバイク屋さんでお借りしようと思った、この工具もアタッチメントが合わなくて使えませんでした。)
サンデーレストアラーをサポートする私、卯作羽人としては、特殊工具に頼らずに、しかも安価で出来る方法を紹介します。
じゃ〜ン!
これがウサハト・スペシャル・クランク・セッティング・ツール!
といっても、何の変哲もないナットとワッシャーなのである。
要は、ケースから突き出たクランクにスペーサーを噛ませ、クランク自体のネジによって引き抜いていこうというのである。
クランクが回らないように押さえておいて、クランクナットを締めこんでいくと、分解時と同様に、ククッ、ククッという感じで引き抜かれてきます。ナットの締めしろがなくなったら、いったんナットを外し、ワッシャーを追加して繰り返していきます。
繰り返す事3〜4回で定位置へセットできました。
クランクケースの合わせ面をシンナーで拭き、ミッションギア、シフトドラムをいれ、合わせ面に液体パッキンを塗付した後、同様な要領でクランクケースを合わせていきます。各ベアリング、ギア類などにオイルをつけておくのをお忘れなく!
途中ミッションシャフトなどがセって干渉する場合がありますので、ケースの平行度を確認しながら、進めていきます。
ミッションシャフトを回しながら、シフトドラムの位置を変えてみて、シフトの作動確認をした後クランクケースのネジを締めます。シフターフォークに力がかかった状態で無理に締めると曲がりの原因となり、チェンジ不良になったりしますので注意が必要です。
ということで、めでたく合体なったクランクケースと、お世話になったスペシャル・ツール?です。参考になりましたでしょうか?

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