ポケットから鍵を取り出す。ハコスカはGT−R以外は2本のキーを使うから,キーフォルダもかさばりがち・・ でも,じゃらじゃらいわせながら取り出す様も,決して悪いものではない。
ドアを開けるのは,もちろん片面キーの方だ。ギザギザのない方を上にして,鍵穴へつっこむ。
水道の蛇口なら,いつも左回りが開ける方と決まっているが,ハコスカのドアキーは,フロント側へ回せば開く。したがって,運転席側は右回りへひねると鍵が開く。
on mouse
セダンは,プッシュボタン式の取っ手だったが,HTはやや近代的なプルアップ式。ものを持っていても指一本で開けられるので親切。
ずっしと重たいドアを開いて,さぁ乗り込もう。
いちおう『バケットタイプ』のシートに体を滑り込ませる。GT−Xは,中がクロス張りになった豪華シート。少し寒い日でも,全面がひんやりとすることはない。
GT−X専用の大きな取っ手に手を掛けてドアを閉める。設計者達が,その閉まる音にまで拘ったといわれる開閉音に一瞬浸りながら,もう一本の鍵をイグニションに差し込む。
ここで,イグニションをひねれば,すぐにエンジンが目を覚ます。とはいかない!!GT−Xであっても,エンジン冷却時にはそれなりの儀式が必要となる。
チョークを引く![]()