My cars historyD


 フロンテを買った当初は,セルボの軟弱な面にばかり目がいき「男やったらフロンテクーペばい」などと思っていたが,ヒーター灼熱事件とグリーンゾーンになったらレッドゾーンばい事件の二つで完全に冷めてしまっていた。
 ねらうターゲットはただ一つ。『もう一回セルボば買おう!』狭いなんてことは全く気にならなくなっていた。視界に入ってくる中古車はセルボセルボセルボ。2代目セルボはFF?? そんなもんセルボじゃない。

 最初のセルボを買った気のいいおじさんがやっている店に,次なる候補が並んで私を待っている光景に出くわした。早速値段を聞いてみたが,無理じゃぁ。
 そのころ同じ下宿にいた友達も,セルボ教にはまっていて,オレンジのクーラー無し(でもエンジンパワフル)を乗っていたが,夏の暑さに参っていた。「クーラー付きがいい」「クーラー付きがいい」という私の悪のささやきに心を乗っ取られ,買い換えることになった。(このころ,別の友達の弟がブルーのセルボを買って乗っていた。165のタイヤをはいてコーナーでは怖い物無しーーーみたいに乗っていた。この車,のぼせてとばしすぎて,RRの恐怖の洗礼を受け(オーバーステアでスピン)田んぼに落ちて廃車になってしまった)  買い換えられた友達のクーラー付きのセルボを横目に,エンジン音はたくましいフロンテクーペに乗り続けていた。
 月日は流れ去り,その友達が車を売りさばいて郷里へ戻ることになった。どうやって車をさばこうか考えていたときに,当然私は名乗りを上げ,安くで売ってもらうことにした。
 2台目のセルボは,黒で同じくクーラーも付いていたが,内装がベージュか何か多分CX−Lのものになっていた。内装は黒と決定していたので?シートカバーでごまかす。
 ワイパーに間欠ワイパーをつけようと,最終型のスクラップからワイパースイッチを移植。(コラムポストについて今時の普通車みたいになったのだ)
 しかし,この車ぐしゃぐしゃになった1台目とは違い,エンジンもイマイチ。そして何よりあの珠玉のハンドリングが若干さえない。アライメントか何か狂っていたんだろう。  しかししかし,腐ってもセルボ。あの日の記憶を呼び戻しつつ,就職するまでこの車と過ごすことになる。コンパクトでスポーティーなスタイリング。小回りのきく取り回しは,若い私には十分だった。

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