スピードメーターワイヤーの作り方(インナー編)

インナーカット 続いて、インナーワイヤーの作り方を説明します。

切れた、インナーのメーターギァ側、真鍮部品を再利用するため2cm程のところでカットします。


芯線拡大

芯線拡大ケーブルの芯線を1本づつほどいていきます。


芯線引き抜き
引き抜き完了真鍮部部分をバイス等ではさみ、ほどいた芯線を1本づつ引き抜いていきます 交互に少しづつ引き抜いていくと、最後はこのように取れます。

あせらず、根気よくやりましょう!


引き抜き完了真鍮部
カシメ部拡大加工芯線が除去できたらカシメられた部分を、ケーブルの入る太さ(3ミリ径)にドリルで広げます。
同径の棒を叩き込んで広げると、鉄製の場合はいいのですが真鍮の場合割れてしまいますので、上記のやり方が良いようです。

6ミリ程度の鉄板に、ヤスリ等で一辺が4ミリのV溝を彫り、カシメ治具を作ります。
次に用意した、インナーワイヤーを規定の長さ(メーター側に2センチ突き出るよう)にカットし、しっかりと奥まで入れ込んだ後カシメます。ポンチを使ってカシメてもかまいません。

ハンダ加工後 運悪く、真鍮部分が割れたり、カシメに不安の残る方は、ハンダを使って、固定しましょう。

このとき、インナーに染み込んだ油分をよく落とし、ハンダがよくのるようにしましょう。


メーターワイヤー完成 出来上がったインナーワイヤーに柔らかめのグリスを薄く塗り、アウターに通せば完成です。

メーターは規格化されているようですので、ほとんど3ミリのインナーワイヤーで合います。メーターに差し込まれる部分を四角に加工し直すよりも、この方法が簡単ですし、四輪の物を流用すれば、入手に苦労する事がなく、長さも充分取れますので、ラビット、ピジョンに限らずどんな車種の物も作成可能です。

切れたメーターワイヤーをあきらめる前に、是非トライしてみてください!


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