スピードメーターワイヤーの作り方(アウター編)
切れたメーターワイヤー
切れてしまった、メーターワイヤーあきらめていませんか?
ラビットやピジョンの場合、流用できそうな物はないし、部品交換会でもあまり見かけませんよネ

今回は、そんなお困りの方の為に、メーターワイヤーの作り方をご紹介します。


準備するもの
1.当然ですが切れたワイヤー(アウター取り付け口金部、インナーのメーターギァ側を再利用します)
2.オリジナルより長いメーターワイヤーできればおなじアウター径(ラビットの場合7mm)が望ましいのですが
  今回は、解体屋などで入手が容易な軽トラックの物(アウター径7.5ミリ)を使いました。
  ここで注意するのは、インナーワイヤーのメーター側の四角に加工してある部分は、そのまま使いますので
  ギァボックス側から引き抜いてから、アウターを切断してください。
3.ラジオペンチ、万力、ハンマー、ポンチ、カッターナイフ、などの一般工具
4.熱収縮チューブ、100円ライター
5.5〜6ミリ厚の鉄板廃材(カシメ用の治具を作ります)
6.ハンドグラインダー、ヤスリ
7.ハンダゴテ

口金の外し方
切れたメーターワイヤーから口金部を外します。

外し方は簡単、ライターであぶって引き抜くだけ


ワイヤーエンド部ワイヤーエンド部

ワイヤーアウター・エンド部分の端面をグラインダーで整えます。

オリジナルと同じ径であれば、口金を再加熱して挿入すれば、問題ないのですが、今回、入手の容易な四輪の物を使ったため、径が若干(0.5ミリ程)太いので、口金の入る分だけビニール皮膜をカッターで取ります。


口金部拡大カシメ部の伸ばし方カシメ部の伸ばし方カシメを伸ばした口金部
口金が固くて入らない場合は、6ミリほどの丸棒を内側に当て、ハンマーで軽くならしカシメ部分を伸ばします。
この時、あまりやり過ぎると、真鍮ですので割れを生じます。様子を見ながら、最小限にとどめておいた方が良いでしょう。

口金のカシメ
ポンチを使い口金をカシメます。

口金のネジ、プロテクトチューブ、インナーフェンダー部グロメット、熱収縮チューブを通しておく事を、お忘れなく


熱収縮チューブ 私がお勧めする熱収縮チューブがこれ。

特徴は高い収縮率(4:1)の外層と、接着性の樹脂(ホットメルト)の内層で二層構造になっており、完全防水、防錆効果が得られる。
また、比較的肉厚が厚く柔軟性もあるので、電気配線のみならず機械的保護、補強に使える優れもの。
サイズも4〜24ミリ(収縮前)まであるようです。


熱収縮チューブ加熱中 口金部完了熱収縮チューブでカシメた口金部を、補強防水します

収縮したチューブの渕に、ホットメルト層が解けて回り込んでいるのがおわかり頂けるでしょうか


メーターワイヤーアウター完成 これで、メーターワイヤーアウター完成です。

次にインナーワイヤー作成に、うつります。

                     


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