新患さん!いらっしゃ〜い 引取りの巻

それは、一通のメールから始まった。桜も散り終えた四月の半ば、「不動のピジョンは手に余るのでいりませんか?よければ写真を送ります」というのでさっそく写真を送ってもらうと、C90であった。よく見るとオリジナル塗装に「佐藤陶器店」と看板が書いてある。別の写真ではエンジン部分はオイルで真っ黒。しかしエキパイのジャバラがしっかりと残っている。メーター周りの写真をみると走行は3500Km、しかもオリジナルのキーがトランクキーとともについている。すぐさま相手の方にYesの返信をした。しかし、条件は岡山まで“引き取り”。ま〜何とかなるさと、妻には内緒で計画を進めたのである。

そして迎えた5月21日ついに念願の引き取りに出発!朝7時待ち合わせのJunk−Yardで霊長類研究所の広報部長と合流

岡山まで約500Km高速を使い6時間、道中は広報部長さんとバイク談義で盛り上がり、あっという間に到着。
じゃ〜ん!

ついに御対面、想像以上のバリモン!未再生原型車。岡山まで足を運んだ甲斐がありました( ;_; )

今回のお話を頂いたT氏のお店の前で、新患の初診中。

「フ〜ム、どれどれ、おーぉ歳はとっとるが、なかなか元気そうじゃ。すぐに元気になるぞぃ」

シルバーピジョン1957年式、C90-1型と判明。現在所有の2型と比べるとあちらこちら仕様が異なる。
詳しくは次回に紹介します。

次に向かったのは、岡山三菱自動車販売(株)。T氏のお店の隣の隣。

店長さんとショールームでお話。販売証明を出して頂くようお願いしてます。
こちらの熱意が通じたのか、ご快諾の返事を頂きました。その上コーヒーとケーキまでご馳走になり、恐縮恐縮(^ ^;

T氏のお店と三菱の間の何の変哲も無い建物。だが聞いて驚く無かれ、ここはバイクメーカー“シルボン”の工場だった所。創始者の方は残念ながら10年程前にお亡くなりになられたとの事、以前は工作機械がずらりと並んでいたそうだ。

通りすがりのお兄さん知ってた?

T氏の愛車、C100とGT50
ピジョンを積み込みます。それにしても、重いっ!このときばかりは、鳩というより牛って感じ
次へつづく