弘法穴の探査元門入の住人のIさんは昭和30年頃に知人 の鉱山業者が弘法穴で採掘していた事から、 大垣山岳協会のSさんに提案して、弘法穴探 査を一緒に挑戦することになった。 2015年九月末に探査を始めたが発見できず、 翌年10月にも再挑戦したが未踏に終わった。 更に同月末、SとEさん、同好の大阪在住 のWさんの三人で踏査に出かけた。 ここはIさんが最有力視していた青実洞であ ったが、道は今や完全消失していて踏査不能 であった。 しかし、今回はある遺跡一覧に弘法穴の位 置情報があって、それを地図上に落とすと、 前年秋にIさんが狙った青実洞沿いと一致し た。未確認情報の可能性はあるが、その位置、 に行ってみる価値はあると考えて、方々を探 査したが手掛かりは得られなかった。 その後、2017年5月、同年6月と5回の挑戦 を試みたが、何れも空振りだった。 提案者のIさんは満を持す為に弘法穴で昔働 いていたМ氏に会って絵図を書いて貰い、6 回目の挑戦をすることになった。 現場では絵を元に、二つの谷を二班に分か れて谷を登る。 すると、右に登った班から “あったー”の声! 弘法穴発見の瞬間だった。
![]()