因数分解養成ギプスマニュアル 1996/5/11
1.特徴
- 因数分解の定着をはかるためのドリル形式のCAIソフトです。画面に表示された問題をマウスを利用して答を入力します。1問10点で1ステージ10問構成になっています。答えるのに制限時間(50点までは80秒で以上では40秒)をもうけてゲーム性を持たせ、また、10問中には雑学的な問題も数問出題されるようになっており、生徒が飽きないように工夫しています。80点以上でレベルアップし、30点以下だとレベルダウンするようになっています。また、ステージクリア時に30点以上だとチャンスタイムとなり、点数に応じた割合で「あたり」となり、バイオリズムによる相性診断ができるようになっています。
- 得点に応じて表示されるメッセージも自由に設定でき、正解、誤りのメッセージも同様に自由に設定できます。
2.使用ファイルについて
@FCENV.DAT(環境設定データ)
- メッセージの格納されたファイル名と問題データの格納されたファイル名をデータとしています。デフォルト値は次の通り。
メッセージ格納ファイル名 | FCMSG.DAT |
問題データ格納ファイル名 | FCMONDAI.DAT |
AFCMSG.DAT(メッセージデータ)
- 生徒へのメッセージデータが格納されています。そのデフォルト値は次の通り。
- また、変更する場合もこの順番にメッセージを格納してください。
問題毎 | メッセージ |
誤答の時 | 残念!違ってる。 |
部分点の時 | おしい!ガンバ!← 現在は使用していない |
正解の時 | OK!その調子。 |
ステージ毎 | メッセージ |
10点未満 | 美少女戦士が月に代わってお仕置きよ! |
20点未満 | クレヨンしんちゃんに教えてもらいなさい! |
30点未満 | のび太といい勝負だ!がんばらねば。 |
40点未満 | もっと勉強せんとゴジラが食べちゃうぞ! |
50点未満 | そうだ!ウルトラマンを呼ぼう。シュワッチ |
60点未満 | まだまだ。孫御飯と一緒に血の特訓だ。 |
70点未満 | これであなたも普通の高校生です。 |
80点未満 | お父さんお母さんも喜んでくれるでしょう。 |
90点未満 | 因数分解博士の称号まであと一歩。 |
100点未満 | あなたはキテレツくんを越えました。 |
100点満点 | やったー!草津高校のアイドルなのだ。 |
※3行目までは10文字以内、4行目以降は20文字以内で作成する。
BFCMONDAI.DAT(問題データ)
- 問題データを格納しています。1組6個のデータで構成されており、1番目にはデータ種別が,2〜6番目にそれに応じたデータが格納されておりデータ構成は次の通り。また、データはすべて文字データとする。
"0"
"日本最大の湖である我らが郷土の琵琶湖の面積は670.49ku、貯水量約275億t、最大幅軸22.80q、最小幅軸1.35q、海抜85.614m、最大深103.58mです。それでは、周囲は約何qですか?"
"235","","","" ←(1)
- ::
- ::
"0"
"七福神のうち日本の神様なのは次のうち誰でしょう?"
"恵比須/大黒天/弁財天/毘沙門天/布袋/福禄寿/寿老人","","",""←(2)
- ::
- ::
"1","+","1","1","1","2" {(x+1)(x+2)}←(3)
- ::
- ::
"3","-","1","-2","1","5" {−(x−2)(x+5)}
- ::
- ::
データ種別が0の時は、2番目に問題文、3番目に答を格納する。4〜6番目は未使用。
- 問題文は全角で108文字以内とする。それ以上は表示されない。
- (1)答が数値の場合は、3番目にその数値を半角数字で文字データとして格納する。
- (2)答を選択肢から選ぶ問題の場合は、3番目の答は選択肢を半角スラッシュ(/)で区切って格納する。ただし、正解は1番最初に持ってくること。選択肢の数は10個以内とする。(選択肢は、出題時にシャッフルされる)
- (3)データ種別が1以上の時は、2番目は全体の符号(+or−),3番目以降は各因数の係数(a,b,c,d)である。(ax+b)(cx+d)
- 問題は展開して出題している。
CFCGIPSV1.BAS(実行プログラム)
- 因数分解養成ギプスの実行プログラムです。
4.使用方法について
- 起動の仕方:DOS版N88−BASIC上で、「RUN "FCGIPSV1.BAS"」とする。
- 入力の仕方:入力ボードが画面表示されるのでそこをマウスで左クリックして答を入力する。入力するのは係数だけでよい。かっことxは自動的に付加される。左は左クリックする事を示す。数字・左で黄色表示され、取消・左で再入力でき、決定・左で確定し白色表示される。確定後、再入力する場合は、再入・左で最初から再入力できる。
- 例) (x−2)(3x+10):1,左,決定,左,−,2,左,決定,左,3,左,決定,左,+,1,0,左,決定,左
- 入力画面サンプル

- 注意事項:エラーチェックはしていないので、データ作成時やメッセージ変更時には、十分注意してください。