三角比養成ギプスマニュアル 1994/7/2

1.特徴

三角比の理解の定着をはかるためのドリル形式のCAIソフトです。画面に表示された直角三角形の三角比を求め、マウスを利用して答を入力します。1問10点で1ステージ10問構成になっています。答えるのに制限時間(50点までは40秒で以上では20秒)をもうけてゲーム性を持たせ、また、10問中には三角比の問題だけでなく、雑学的な問題も数問出題されるようになっており、生徒が飽きないように工夫しています。また、ステージクリア時に30点以上だとチャンスタイムとなり、点数に応じた割合で「あたり」となり、バイオリズムによる相性診断ができるようになっています。
問題作成も簡単で、直角を挟む2辺の長さをデータファイルに格納しておくと、それを利用して問題と答が自動的に作成されるようになっています。1組のデータで12種類の問題が、またレベル2だとそこに1度づつの回転もされるようになりさらに360種類の問題が理論上できることになります。
得点に応じて表示されるメッセージも自由に設定でき、正解、部分正解、誤りのメッセージも同様に自由に設定できます。

2.使用ファイルについて

@THENV.DAT(環境設定データ)

メッセージの格納されたファイル名と問題データの格納されたファイル名をデータとしています。デフォルト値は次の通り。

メッセージ格納ファイル名THMSG.DAT
問題データ格納ファイル名THMONDAI.DAT

ATHMSG.DAT(メッセージデータ)

生徒へのメッセージデータが格納されています。そのデフォルト値は次の通り。
また、変更する場合もこの順番にメッセージを格納してください。

問題毎メッセージ
誤答の時残念!違ってる。
部分点の時おしい!ガンバ!
正解の時OK!その調子。
ステージ毎メッセージ
10点未満月野うさぎ以下だ!あぁなさけなや。
20点未満クレヨンしんちゃんに教えてもらいなさい!
30点未満駄犬バウの方がかしこいぞ!がんばらねば。
40点未満ムカムカといい勝負だ。どうしよう?
50点未満まだまだ。孫御飯と一緒に特訓だ。
60点未満やったーやったーヤッターマン?
70点未満ティコと同レベル。だと思う。たぶん…
80点未満これであなたも普通の高校生です。
90点未満三角比博士の称号まであと一歩。
100点未満あなたはキテレツくんを越えました。
100点満点あなたは平成のアインシュタインだ!

※問題毎は10文字以内、ステージ毎は20文字以内で作成する。

BTHMONDAI.DAT(問題データ)

三角比養成ギプスで使用する問題データを格納しています。1組3個のデータで構成されており、1番目にはデータ種別が,2,3番目にそれに応じたデータが格納されておりデータ構成は次の通り。また、データはすべて文字データとする。

"0"
"日本最大の湖である我らが郷土の琵琶湖の面積は670.49ku、貯水量約275億t、最大幅軸22.80q、最小幅軸1.35q、海抜85.614m、最大深103.58mです。それでは、周囲は約何qですか?"
"235" ←(1)

::
::
"0"
"七福神のうち日本の神様なのは次のうち誰でしょう?"
"恵比須/大黒天/弁財天/毘沙門天/布袋/福禄寿/寿老人" ←(2)
::
::
"1","R6","R3" ←(3)
::
::
"1","6R3","6"
::
::

データ種別が0の時は、2番目に問題文、3番目に答を格納する。
問題文は全角で108文字以内とする。それ以上は表示されない。

(1)答が数値の場合は、3番目にその数値を半角数字で文字データとして格納する。

(2)答を選択肢から選ぶ問題の場合は、3番目の答は選択肢を半角スラッシュ(/)で区切って格納する。ただし、正解は1番最初に持ってくること。選択肢の数は10個以内とする。(選択肢は、出題時にシャッフルされる)

(3)データ種別が1の時は、2番目は右図の辺aの長さ,

   3番目は右図の辺bの長さ辺の長さは13以下とします。

   √2は R2 ,9√130は 9R130 とします。

CTHGIPSV1.BAS(実行プログラム)

三角比養成ギプスの実行プログラムです。

3.自動生成される答について

答を自動生成するため、分数のみとし、小数での入力はしないでください。小数の入力もできますが、合っていても誤答となります(雑学は小数入力も受け付けます)。 また、正解と部分正解は次のようになっています。

@正解 1/2,√2/2,1/√2、9/√130、9√130/130等

A部分 9/6,√3/√7,√5/2√3等
     ↓    ↓      ↓
    3/2,√21/7, √15/6が正解となる。

4.使用方法について

起動の仕方DOS版N88−BASIC上で、「RUN THGIPSV1.BAS」とする。
問題のレベル選択1の時、基本図形が表示され、問題が出題される。
2の時、基本図形を回転表示し、問題が出題される。
答の入力の仕方入力ボードが画面表示されるのでそこをマウスで左クリックして答を入力する。
左は左クリックする事を示す。

例)123:1,左,2,左,3,左,決定,左

  2√3 :2,左,√,左,3,左,決定、左

  1
  ―:2,左,分数,左,1,左,決定、左
  2

注意事項:エラーチェックはしていないので、データ作成時やメッセージ変更時には、十分注意してください。

5.バイオリズムによる相性診断

おまけのため、データ入力はマウス対応になっていないのでキーボードから名前と生年月日(昭和33年1月1日生まれの人:1958,1,1と西暦で入力し、年月日はカンマで区切る)を入力してください。

6.今後のバージョンアップ予定と課題

辺の長さと角度を与えて他の辺の長さを求める問題(レベル3と4)もできるようにする。おまけにバイオリズムカレンダーを加える。おまけの入力もマウスでできるようにする。
正解を自動生成しているので、約分や有理化の途中結果を答として入力したときに誤答となる場合がありその辺をどうするかが今後の検討課題である。

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