佐世保〜上五島を結ぶ「フェリーなるしお」(九州商船)645t
全長59.5m 航海速力 15.2ノット
エンジン 1900馬力ディーゼル2基搭載
もう一つの美咲フェリーより一回り大きいため,簡単には欠航しません。なるしおが欠航するときは,佐世保発の船は全滅といってもいいくらい。時化た海をきしみながら進んでいく様は,非常に頼もしいのでぇす。佐世保〜上五島を結ぶ「フェリー美咲」(美咲海送)210t
航海速力14.2ノット
それまで九州商船の独占状態だった上五島航路に参入してきた美咲海送のフェリー。初めて競争原理が働いて,運賃が値下げされるようになったありがたい存在です。
海上自衛隊を抱える佐世保の港には,あちらこちらに自衛艦が散在しています。234と連番だったので,この船を撮ってみました。船首に据えられている機関砲,大和などに比べると小さいけど,けっこう威力はあるのでしょう・・
自衛艦の中には,当然潜水艦もあり,こうやって停泊しているのに出くわすこともあります。
日本は専守防衛なので,しっかり潜ってしっかり情報集めて,後手に回らないようによろしく頼むよ。
佐世保からの九州商船が動かしている高速船「えれがんと1号」。71t
航海速力 30ノット(時速50km超!)
フェリーと変わらないぐらいの馬力を発揮するエンジンは,ヒューンといった航空機のようなエギゾーストを奏でます。(ただ,フェリーなどのエンジンは,トルクがバカでかい低速型エンジンなので,馬力だけでは語れない。車のエンジンとバイクのエンジンの違いみたいなもの)フェリーのだいたい半分の時間で着くことができます。しかしながら船体が小さいので,時化には弱く,波浪注意報でも欠航することがあるのが玉に瑕です。
九州商船のえれがんと1号の対抗馬美咲海送の「ふぇにっくす」。68t
航海速力 26ノット 定員140名!
私がいる島方面への運行ダイヤがいまいちで,お客さんはいつも少なめです。(満席の心配がないのでたすかるけど)柔道一直線の技に「フェニックス」というのがあったのを乗るたびに思い出します。佐世保を早朝に出て,島での仕事に間に合う時間に着く便と,こちらの仕事が終わって乗り込める時間に発車するというダイヤにするだけで,かなり利用者が増えると思います。真っ昼間に仕事以外で乗る地元の人は,多少時間がかかってもフェリーを選ぶことが多いはず。時間に追われる仕事を持つ人が,行き来しやすい(というか,時間を短縮する価値がある時間帯)となるとこれしかないでしょう。特に,週末は単身赴任できているような人がけっこう利用すると思うけど・・・(真剣に提案。是非採用をご検討ください。もし利益が上がったら,ただで乗せてください。(セコ))
博多から福江まで1日一往復している「フェリー太古」(野母商船)
1272t 航海速力18ノット 全長87m
こちらの島へ来る船で唯一「客船」という雰囲気が漂います。船体も大きく,真夜中の航行にもかかわらず,なるしおが欠航しても止まることは少ないです。新しい船で,操縦性もいいそうですが,船長さんが非常に優秀だという話も聞きます。船内は寝台やラウンジ・パーティールームなど,充実の装備です。(詳しくはHPを)この船を何十倍か豪華にしたらタイタニックや飛鳥みたいになるんだろうな?と想像ができるきれいな船です。乗り込み口の赤絨毯を見るだけで,簡単に「すごいい!」と思ってしまう私は,かなり小市民。(汗)
ただし,料金も豪華です。博多から来る人にとっては経済的だけど,佐世保から高速バスやJRを使った上に太古に乗ると,なんだかんだで1万円近く吹っ飛んでしまうのがおそろしいでぇす。
室内の毛布も有料だし・・・ちょっとリッチな船旅をと思うか,ふつうのフェリーが欠航したときの最終手段としてはいい選択です。
前述の美咲海送が有川というところまで運行している「第三十八フェリー美咲」465t
航海速力16ノット 10t車6台積載可能
こっちに来る「フェリー美咲」よりも,大きく何となくきれいに見えるのはひがみでしょうか・・・
大型タンカーが沖合に停泊していました。前の部分からさかんに海水を排出していたけど何やっていたんだろう?人間の姿が見えないぐらい離れたところから見たけど,近づいたらそれはそれは巨大なんだろう。
トレーラーの荷台をはずした頭の部分だけみたいな,ずんぐりぽっちゃりのタグボート。でも,秘められた力はすごいはず・・・
西海沿岸商船の「れぴーど2号」佐世保湾を出たところにある大島大橋が架かる西彼大島へ向かう高速船。大島にある造船所で働く人とその家族が主なお客さんらしい。
たぶん五島産業汽船の有川行き高速船。フレッシュありかわというのがあるが,どうもそれともちがう。とにかく,佐世保からどこか遠くまで行く高速船であることはまちがいなさそうです。
船舶整備公団というところと大平海運が共有している「シーライン上五島」
499tで1000馬力エンジン2基を積む。航海速力15ノット
後ろの開閉口が特殊な構造になっており,どんな岸壁にでも車両の乗り降りが可能だという貨物専用船。やるねぇ。
「はしけ」らしきものを押しているタグボートです。
サビと周りに下がっている古タイヤがノスタルジックです。
市民団体や労働組合の入港反対シュプレヒコールの中入ってきた「エイブラハム・リンカーン」10万t超。全長333m。全幅76.8m。原子炉2基。蒸気タービン4機を持つ。1988年進水。湾岸戦争にも出向いた。最近DVDでも出された映画「ステルス」にも登場。発着鑑としてかなり画面に登場しますぞ。
こんなばかでかい図体で,高速船並の30ノットを出すんだから,原子力でなくオイルを燃料にしたら,莫大な量を消費するだろうなぁ。とはいっても,放射能を漏れさせないでくれよー
![]()
帰る日に偶然佐世保湾内に停泊していた海底探査船「ちきゅう」。全長210m。幅38m。約57000t。最大速力12ノット。スピードは遅い(自転車並み)が,多芸。様々な機能を備える。
軍艦が多い佐世保港にあって,白い船体はひときわ美しくはえている。
ボーリングのシャフトか何かを打ち込むための櫓が地上130mもの高さまであり,照明がともる夜に見ると,ちょっと幻想的というか不思議な空間を作り出すのだ。詳しくは,「海洋研究開発機構」のHPを
![]()
離島暮らしでの仕事とプライベートでの機動力アップのために,期間限定で家族会議で許可された小型ボート。ヤマハ スターエースZ SR-17 DX。全長4.98m 全幅2.17m 全深さ1.02m。最大速力約29ノット(5000rpm)巡航20ノット(4500rpm)。
フェリーはおろか,高速船に迫るスピードを出す,ヤマハの往年の名艇「スターエース」シリーズのデラックスバージョン。コンソールや大型燃料タンクなどをおごる。カスタム仕様のクローズドボディで,魚探やステレオも備える。4ストが主流になりつつある船外機市場で,希少な存在になってきた2ストエンジンを積む。(60ps)吹けば飛ぶような,小さな船体であるが,軽快そのもので,波間をがんがんすっ飛ばして走る。
60馬力と侮る事なかれ。17フィート船外機での60馬力は,往年のシティーターボ的なライトウェイトスポーツ的レベルであーる。もう少し長い船になると200馬力2機がけとかという強者もいるが,車と同じくパワフルなのはガソリンを垂れ流して走っているも同然。(事実リッター1km,間違いなくいかないであろう)我がマシンも,最高速あたりまで回すと,水面の走る速度が明らかに変わってくるのだ。漁船などは,安定した走りであまり燃料を食わぬよう,ほとんどがディーゼルを積む。で,15〜20ノットの速さが多い。それらと並んで走ると,乗るための船(車でいう乗用車的存在)なので,楽にスピードが出るよー。最後まで見ていただき,誠にありがとうございました。