GT−X専用の特別装備の一つに、間欠ワイパーがあります。今では、廉価版の軽自動車にもほぼついているような装備ですが、当時としては稀少な装備でした。
ロータリータイプのワイパースイッチであれば、一つポジションを増やして「間欠モード」を入れ込むことができやすいですが、トグルスイッチタイプのハコスカのようなワイパースイッチでは、HiとLoで2ポジション使っていますので、3ポジションを入れ込むのは、使い勝手がよくありません。(スイッチがどのポジションに入っているのかわかりづらい)
そこで、苦肉の策として、GT−Xの間欠ワイパーは、独立したウォッシャースイッチを上に上げるというポジションを新設し、そこで間欠動作をするように造られています。
パッと見た目は、他のモデルのスイッチと同じように見えますが、刻印が『TYPE−S』なっています。
間欠動作も、時間非調整式ですので、雨量によってはマニュアルでワイパーを動かしてやらなければならない時もあります。
地味なパーツですが、動かなくなったら、車検は通らないし、雨の日の安全な走行ができなくなります。旧箱入りの新品は、レアな逸品です。