アルミリベットの作り方

301フロントパネルモール きれいに、再塗装され仕上がったラビット。でも、フロントパネルのモールは、アルミのリベットで止めてありますよネ
モールをマスキングして、塗装したり、プラスの皿ビスで、とめたりしてませんか?

 あのアルミリベットは、皿頭で、線径3ミリ、長さ15ミリの物が使ってあります。ところがこのサイズのアルミリベット、なかなか簡単に手に入りません。現在は、作業性に優れたブラインドリベットが、普及したせいもあるのでしょう。無理を言って取り寄せてもらっても、箱単位。1台のラビットに使うのは、たったの8本。でも、オリジナルにこだわりたいと、思っている方にお教えします。

まず用意する物は、
  • 鉄板(厚さ5ミリ以上、大きさは30×20ミリ程度の物)を2枚
  • グラインダーまたは、ハンドディスクグラインダー
  • 平やすり、ハンマー
  • ボール盤、もしくはハンドドリル、2、3、6ミリのキリ
  • 古はがき
  • バイス、またはCクランプ(バイスプライヤーでも良い)
  • 園芸盆栽用のアルミ線(アルミ地のもの=茶色のアルマイト加工のしてない物)

以上です。鉄板は、近所の鉄工所か整備工場に行けば、端材があるはず。アルミ線は、園芸店かホームセンターで一巻き200〜300円程度で、売ってあります。


端面仕上げ  まず、鉄板の端面をそろえ、バイスで固定し、ディスクグラインダー→平やすりで、仕上げます。

ガイド紙挟み込み  次に、2枚の鉄板の間に、適当な大きさに切ったはがきを、2枚(0.4〜0.5ミリ)はさみ、上面をそろえてバイスで固定します。

紙の層の上に、ポンチマークを打ちます。

ガイド穴あけ ポンチマークに、2ミリ径のガイド穴をあけます。

深さは、リベットの長さ。今回は15ミリの物を作ります。

ガイド穴あけ完了
 ガイド穴

 このように、紙をはさみ込む事により、ガイド穴が、2枚の鉄板の真ん中に通ります

本穴加工 間に挟んでいた紙を取り除き、上面とガイド穴を合わせて、固定し、リベット径の穴(=3ミリ径)をあけます。
リベット頭部加工 次は、リベットの頭の部分を加工します。6ミリのキリの角度を、90度(=リベットのテーパー角度)に砥いで成形しますが、キリの刃を立て過ぎたり、キリの回転が速すぎると、キリが食い込んで、テーパー部分がきれいに出来ません。

上手くいかなかったり、キリを研ぐ自信の無い方は、リューターや丸やすりで削っても構いません。

金型完成 リベットの成形穴が、このように出来ます。

このあと、写真左側のように、面を落としておきます。

(リベット成形後、型割の時にマイナスドライバーを差し込むため)

アルミ材セッティング 園芸用のアルミ線をはさんで、固定します。

アルミ線の長さは、頭の大きさにも左右されますが、この場合は20ミリぐらいでいいと思います。

リベット頭部叩延 アルミ線の突き出た部分を、ハンマーでつぶして行きます。

一度につぶさず、テーパー部分に均一に延ばすように、最初は軽く叩いていった方が、上手くいきます。

リベット頭部加工 つぶし終わった後、余ったアルミを、平やすりで削り取ります。
型割 成形が終わったら、マイナスドライバー等でこじって、金型を割り、取り出します。
完成 以上で、アルミリベットの完成です。

金型さえ出来れば、簡単ですヨ

オリジナルにこだわりたい、あなた。一度試してみてはいかがでしょう。


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