ワイヤー類のメンテナンス(ワイヤー・インジェクターを使って)


ワイヤーインジェクター 操作が重くなったワイヤーどうしていますか?

現行車であれば、即交換というところですが、ラビットやピジョンの場合そう簡単にはいきませんよね。

ビニール袋等を、ロウト状にして縛り付け、油を流し込む方法もありますが、一度固くなったワイヤーは、なかなか上手くいきません。

今回は、ワイヤーを交換する前に、もう一度、甦生する方法を紹介します。

使用するのは、ワイヤーインジェクター。構造はいたって簡単。給油口のついたゴムでワイヤーを挟み込み、スプレー潤滑剤の圧力で、給油するものです。

ワイヤーインジェクター自体は安価で(¥2500)、そう目新しい物ではないのですが、ご存知ない方の為に紹介いたします。

ワイヤー給油口 今回は、S301のアクセルワイヤーを例に説明していきますもちろんブレーキワイヤー、シフトワイヤー、クラッチワイヤーも、同じ要領です。

説明の為に、取り外していますが、ワイヤーエンド部分だけ分解すればOKです。
(ひどく重いものは、取り外し、まっすぐした状態の方が、通りが良いようです。)

ラビットの場合、左のように、ワイヤー途中に給油口がついています。これはビニールテープ等を巻いて、ふさいでおきます。

インジェクターセッティング ワイヤーインジェクターを左のように、セットします。

ワイヤーアウターを、奥までいれ、ネジをしっかり締めます。

ワイヤーのタイコは、インジェクターのゴム側に当てた方が漏れが少ないようです。

CRC給油中 インジェクターの給油口にノズルを差込み、スプレー潤滑剤を注入し洗浄します。

スプレー潤滑剤は、新しい物を使った方が、圧が高くて良いです。

排出された錆油 ワイヤーの反対側は、ご覧のとおり。

取り付けた状態で行う場合は、ウェスを当てておきます。

汚れがひどい時は、いったんインジェクターをはずし、ワイヤーを何度も往復させた後、同じ作業を繰り返します。

スプレーグリス給油 洗浄が終わったら、スプレーグリスを注入します。

スプレーグリスの場合、金属製の細いノズルが多く使ってあります。

左のように、サイズの合ったチュ-ブを使えばOK。

反対側のワイヤーエンドから鼻水状のグリスがブチュブッチュと出てくればOK

あとは、元通り組み付けるだけ。

スムーズな動きのワイヤーは、ワイヤーの寿命を伸ばします

アクセルが、軽くなるとあたかもエンジンのパワーが上がったような気になるもんです

ワイヤー操作の重い方は、一度試してみてはいかがでしょう