元気になったラビットマイナーS202A

S202レストア前、左サイド  ラビットS202A、1962年式です。

うちに来た当時です。程度はまあまあというところでしょうか

最初見たときは、レッグシールドやリアカバーがはずしてあったので、「VESPAかな?」と、思いましたが、グリップゴムのウサギマークを見て、初めてラビットとわかりました。

バラバラだった、パーツを寄せ集めて組んでみると、リアホイールAssyがありません。テールランプカバーも割れて原形なし

とりあえず、カブのFホイールをつけて、移動できるようにしました。

前から見たところです。

ライト周りは、VESPAそっくりでしょ

ステアリングポストのところは、エアクリーナーがつきます

S202レストア前、フロント
S202レストア前、エンジン部 エンジン部分

ES31、90cc、3速、セル付き、なんと乾式クラッチです。
キックペダルも変わってます。
ガソリンやってバッテリーつないだらあっさり目を覚ましました。

リアサスは、スイングアームの根元にあるクッションラバーで、ジャバラの付いているのは、アブソーバーです。

ちなみにフロントサスも、輪ゴムを引っ張る形のラバーサスです。


S202レストア後、フロント S202レストア後、エンジン部
すっかり元気になったラビット君です。
エンジン周りもきれいになりました。
S202レストア後、エンジン右 エンジンO/Hは、各ベアリング、オイルシール、ブラシ等を交換してOK!

苦労したのは、Fスプロケット部と、プライマリーギア部のオイルシール。同サイズの物がなくて、やむなくケースとギアを旋盤で加工して(1mm広げて)解決。

面白いのは、マフラー形状、横から見ると翼の断面みたい。中島飛行機の技術が生きている!?

メッキのエンジンカバーとバッテリーカバーのゴムモールは、屋内電気配線のビニール皮膜を縦割りにして流用。グレーの色も、バッチリ

左上:欠品だったリアホイールは、友人のA氏の厚意で、完成。後輪左側スポークは、ホンダXLR80のフロント用、前輪スポークは、スズキスージー用を、流用。テールランプカバーは、FRPで作成。破れていたアブソーバーのジャバラは、四輪のシフトワイヤーの物を流用。

右上:錆がひどかった、ウインカーS/Wも、いちから作成

左下:手に持つのは、部品取り車の後期用チョット違います。

右下:エンブレム、上はRの一部が欠けていたオリジナル、中はゴールドメッキの部品取り車のもの、下は1ミリ厚のアルミ板から切り出した複製。前後期では字体が若干違います。
テールランプカバーは、パテで成型した型取り用原形
黒いのは錆びたS/Wカバーと、鋳鉄から削りだした複製用のメス型