元気になったピーター
C90レストア前、フロント C90レストア前、リアビュー
家に来た当時の、ピーター君です。
前オーナーが大事になさっていたのでしょう。外観は、しっかりしています。
  でも、キックが降りませんでした。
ナンバーなし、テールレンズなし、メーターガラス割れ

キーなし、ヘッドライトは、レンズあるものの、反射鏡なし

C90レストア前、エンジン右 C90レストア前、エンジン左
エキゾーストのジャバラは、パイプで修理したようです。
プライマリー側の変速プーリーも、ガタガタ。
マフラーにも、大きな穴が・・・
後輪フリー機構の、ドグクラッチは、スプラインがなめかけています。フラマグ二次側も、断線。難問山積

C90レストア後、前部 C90レストア後、後部
外観は、そのまま古さを残して、仕上げてみました。 ライトの反射鏡は、解体屋で見つけた重機の物を流用。テールレンズは、市販のルーカステールがドンピシャリ

前オーナーを探し出し説得、陸運局にも何度か、足を運び、めでたくナンバー取得。その時の必要書類は、

  1. 『届出証返納済確認書の遺失届並びに、当該自動車の届出の受理及び車両番号の指定願』
  2. 返納済確認書紛失の『顛末書』(旧使用者)
  3. 同じく『誓約書』(新使用者)
  4. 車両販売証明書(三菱ディーラー販売店)
  5. 新旧使用者の印鑑証明
  6. 車体番号の石ズリ
  7. 車両の写真          以上でした。

こちらの熱意が通じたのでしょう。陸運局の方も、懇切丁寧に対応してくれました。皆さんもあきらめないで、自分の気持ちを伝えれば、必ず道は開けると思いますヨ


C90レストア後、エンジン右 C90レストア後、エンジン左
キックの降りなかった原因は、バルブ密着不良により、カーボンが蓄積し、ピストンが上死点を越えられなかったと、判明。

変速プーリーのメタルブッシュも、作成交換。

エキパイのジャバラは、電気工事用のフレキシブルパイプを利用。

フラマグは、巻き直しに出してOK
ドグクラッチのスプラインは、肉盛りの後加工して成形

燃料タンクの後下の小さなタンクは、チェーンオイル用で、自動給油になっています。

発動機がそのままのったような感じ、ブリキの油さしが泣かせる!


C90レストア後、右サイド
C90、ブレーキペダル C90、シリアルプレート

C90、キースイッチ C90、スピードメーター

フロア−ステップの、トンネルは冷却通路になっていますその中からは、泥と油にまみれた砂利が、たくさん出てきました。当時は道路事情が悪かったんでしょうネ

左上:ブレーキペダル、ステップゴムにもピジョンのマーク

右上:シート下のシリアルプレート、新三菱重工業名古屋製作所とあります

左下:停止、書間、交流点灯、などの文字が

右下:割れていたガラスは、溶接用お面の物を加工して流用


C90、マフラー C90、前ショック
C90、部品 C90、前リンクボルト
上左:破れていたマフラーは、肉厚も内部もすべてオリジナルどおりに復元

上右:フロントショックはブッシュ入れ替え、左側のオイルダンパーは、分解→シャフト磨耗修正→オイル交換

上左:ボロボロだったエアフィルター(上)はC83同様、作成(中)穴のあいてたマフラー(下)

上右:見事に磨耗して段がついた、フロントリンクシャフト。これも新規作成