組みつけてあるネジすべてが、スパナやドライバーを使って緩められるとは限りません。
まして、傷つけずに緩めるとなると難しいものです。

そこで紹介するのが、このベルトレンチ
ゴムベルトで締め上げ、樹脂製のハンドルで緩める(締める)という、いたって簡単な構造である。

値段もホームセンターで¥700程という安さと、いかにも貧弱そうなハンドルに、初めはあまり期待してなかった(失礼)のだが、意に反して、これがなかなかのスグレモノなのである。イギリス製で、写真の物は10〜100ミリ径まで対応の小さいタイプ。大きいタイプもあり、ベルトには、ポリカーボンケブラー繊維が入ってます。


JT60のアウターチューブ、フォークシール取り付け部分で、試してみました。JTの場合アウターチューブ本体にメッキ仕上げのリングがフォークシールとともについており、フォークを分解する場合これを緩めなくてはいけません。しかし、普通のレンチがかかるような角もなく、手では滑ってしまいとても緩める事は出来ません、かといってパイプレンチなどで傷をつけるのも無粋なやり方ですし。そこでこのベルトレンチの登場ということです。
余ったベルトを引きしっかり締めて、樹脂製のハンドルをグッと廻すと、しっかりベルトはリングをつかみ、最後まで滑る事はありませんでした。メッキ部分に傷つくことなく(当然だが)緩める事ができ結果は上々。締める時はハンドルを裏返せばOK

この他、オイルフィルターの脱着 やフライホィールの固定など、いろいろと使えそうである。

ウサハト評価
お役立ち度
★★★★
入手容易度
★★★★
低価格度
★★★★★