ガレージセールで手に入れた、自転車バイク用スピードメーターセット。”箱入り新品”と言うのに引かれて買ったのだが世の中そんなに甘くなかった。
メーターギアユニット、メーターともに動かなかったのである。ギアユニットは、グリスが固まっているだけだったので、簡単にクリアしたのだが、問題はメーター本体。
40年の歳月が最悪の結果を招いたのでした。
メーターが回らないのは、固まったグリスのせいだろうと、潤滑スプレーをさしたが、効果なし。浸透するまで取付用のナットを緩めようとしたが、これも動かず軽くハンマーでナットを叩いたら、ネジ部がボロッと割れてしまいました。気を取り直し、露出したメータードライブシャフトをプライヤーで挟んで回していたら、今度は根元部分からボロッ!古いアンチモンは気をつけるべしと、わかっていたつもりだったのだけれど・・・
ネジ部が割れたおかげで、シャフトは回るようになったが、メーターの針が下方へ沈んで文字盤のネジへ当たってしまう。ばらして原因を探ってみると、ベースのアンチモンが酸化、変形している事がわかった。
ベースの部分が1.5ミリほど沈んでいる。
破損した、ネジ部分を接着しようかとも考えたが、メーター取り付けを兼ねているので、強度的に不安があるのと、前述の根本的な解決とならないので、ネジ部分を旋盤で作成し合体させる事とした。
これだと、ちょうど沈んだ分だけフランジを付ける事ができるので強度的にも問題ないし、シャフトの抜け止めのプレートを利用して固定できるので一石二鳥である。
ベース部と作成したネジ部を接着剤で固定 ドライブシャフト(誘導磁石)を取り付け
文字盤、針をつける。上下の位置関係もバッチリである。 カバーを取り付けて完成!いかがです?