島立裸まつり

 松本市島立は、長野自動車道松本インターのあたりをいう。毎年7月1日に行なわれる裸まつりは、島立堀米の津島神社で行なわれるものである。宵祭りである6月30日に準備がされたが、近年は、6月末の日曜日に準備をするようになった。公民館に集まった子どもたちが、五色の紙に「奉納牛頭天王」と書いた旗を作り、五色の紙幟を立てて、太鼓を叩いて前夜祭をする。
 7月1日は、学校が終わってから集まり、さらし木綿の褌をし、裸の子どもたちが紙幟を持って、田んぼのあぜ道を大きな声を掛けて歩き回る。「オンヤーサー、モンヤーサー」と掛け声をかける。津島様の祭りということで、疫病退散の意味があるのだろうが、田んぼの中を歩き回るところから、虫除けの意味も含んでいるのだろう。かつては、田んぼの中へ飛び込んで荒らしまわるというようなこともあったというが、さすがに今はそんなことはしない。本来は男の子だけのまつりだったが、今は女の子も加わる。
 写真は、平成2年7月1日に訪れた際のものである。