平成15年度 年間指導計画
教科・科目名(数学T・A) 学年(第1学年)
 
1.教科・科目の目標

 方程式と不等式、2次関数、場合の数と確率、平面図形、図形と計量、三角関数についての基礎的な知識の習得と技能の習熟を図る。また、それらを的確に活用する能力を伸ばし数学的な  見方や考え方のよさを認識できるようにする。
 
 
2.科目の評価の観点およびその趣旨

関心・意欲・態度

数学的な見方や考え方

表現・処理

知識・理解

 数学的活動を通して、数学の論理体系に関
 心を持っているか。数学的な見方や考え方  のよさを認識し、それらを事象の分析、考
 察に活用しようとしているか。

 

 数学的活動を通して、数学的な見方や考え
 方を身につけ、事象を数学的にとらえ、論
 理的に考えることができるか。思考の過程
 を振り返り、そこから発展して新たな問題
 を解決しようとしているか。
 

 事象を数学的に考察して、記号等を使って
 表現し、処理する仕方を身につけたか。



 

 数学における基本的な概念、原理・法則、用 語・記号等を正しく理解、活用しているか。



 
 
3.科目の内容[学習指導要領の教科の内容を参考に、実際に扱う内容]

 方程式と不等式・・・数を実数まで拡張し、2重根号をはずす計算まで学ぶ。中学校で未習の1次不等式、2次方程式の解の公式に習熟する(中学校未習)。
 2次関数   ・・・2次関数の頂点、グラフ、平行移動、最大・最小値、2次不等式への応用学ぶ。
 場合の数と確率・・・集合の概念を学んだ後、順列・組合せや確率とその基本的な法則について学ぶ。
 平面図形   ・・・三角形や円などの基本的な図形の性質についての理解を深め、図形の見方を豊かにする。三角形の重心、円に内接する四角形の性質、接弦定理等については中学校で未           習であるので、特に配慮が必要である。
 図形と計量  ・・・三角比の定義、相互関係、三角方程式・不等式、正弦定理、余弦定理、三角形の面積(ヘロンの公式)、円に内接する四角形、空間図形への応用を学ぶ。
           また、中学校で未習の相似形の面積比・体積比、 球の表面積・体積についても学ぶ。                              
 三角関数   ・・・一般角を定義し、三角比を三角関数へと拡張する。三角関数のグラフの特徴、性質、加法定理について学ぶ。三角方程式・不等式についても学ぶ。
 
 
4.授業計画と評価規準



 


単元・内容
 

実時間数
(標準単位時間数)


評価方法等
 

観点別評価規準

関心・意欲・態度

数学的な見方や考え方

表現・処理

知識・理解


























10
11








12























 

数学T 第1章
方程式と不等式
(1)式の計算
(2)実数
(3)1次不等式と
    2次方程式



 

25
(35)







 

○高校数学の土台となる計 算処理に一番の力点を置 いて指導する
○4つの観点の中では、表 現・処理能力を最も重視 して評価する
○授業中の小テスト、到達 度テスト、課題チェック
 等で評価する
 

○多項式を計算する方法を工夫 しようとする(置き換え等)

○数を実数まで拡張する意義を 理解し、絶対値や平方根を積 極的に活用しようとする


○2次方程式の解の公式を導こ うとする

○多項式の展開と因数分解は、 互いに逆演算の関係にあるこ
 とを理解している
○絶対値の図形的意味を理解し ている          
○不等式の解を数直線上の点の
 集合としてとらえている


 

○多項式の計算処理が迅速かつ
 正確にできる

○絶対値、平方根の計算に習熟 している
○文章で与えられた条件を不等 式を使って表現することがで きる  
○2次方程式の解を求める計算 に習熟している

○2次式、3次式、4次式と次 数が高くなっても、規則性は 崩れないことを理解している
○分母の有理化、2重根号のは ずし方を理解している
○1次不等式、連立1次不等式
 の計算方法を理解している

○2次方程式の解の求め方を理 解している

数学T 第2章
2次関数
(1)2次関数と
    グラフ
(2)2次不等式



 

30
(35)






 

○1次関数、2次関数のグ ラフがかけるか、2次不 等式が解けるか等、表現 ・処理能力、知識・理解 力を重視して評価する
○授業中の小テスト、到達 度テスト、課題チェック
 等で評価する     
 

○関数概念を理解し、関数を用 いて数量の変化を表現するこ との有用性を認識する


○2次不等式を解くために、2 次関数のグラフを活用しよう
 とし、その有用性を認識する
 

○身の回りにある具体的事象を
 関数的に見ている
○2次関数の平行移動、対称移 動を2変量の相互関係に着目 して代数的にとらえている
○文章で与えられた具体的事象 を数学的にとらえている

 

○関数関係にあるものを式で表 現することができる
○2次関数のグラフがかける
○平方完成の式変形が正確にで きる
○グラフを活用して導いた解を
 不等式で表現することができ
 る
 

○文字を含む2次関数の最大・ 最小問題を、場合分けで解く ことを理解している
○2次関数のグラフとx軸の交 点が2次方程式の解と対応す
 ることを理解している
○2次関数のグラフとx軸の位
 置関係から2次不等式の解を
 求めることができる

数学A 第1章
場合の数と確率
(1)集合とその要素
   の個数
(2)場合の数
(3)確率


 

35
(40)






 

○自由に発想することの重 要性を認識させ、多様な 発想を互いに認めていく
 雰囲気を作る
○数学的な見方や考え方を
 重視して評価する
○問題設定を少しずつ変え ながら、問題の関連性を
 考えさせる

○身近な事象について考えるこ とにより、集合が日常生活に 密接に関わっていることを認 識する
○樹形図をかいて、問題を解決 しようとする


 

○集合の論理に習熟し、論理的 な思考力を身につけている


○確率論を支えている「同様に 確からしい」ことの意味を理 解している

 

○集合に関する用語・記号に習 熟している


○順列、組合せの記号の意味を 理解し、その計算に習熟して いる

 

○全体集合、補集合、部分集合
 等について理解している
○ある条件を満たす要素の個数 の求め方を理解している
○樹形図のかき方を理解してい る


 

数学A 第3章
平面図形
(1)三角形の性質
(2)円の性質

 

20
(25)



 

○論証するときの筋道の立 て方を評価する
○授業中に別証を考えさせ たり、発表させたりして
 評価する
 

○図形の性質の美しさを味わっ たり、図形を多面的にとらえ る等、その見方を豊かにして
 いこうとする
○豊かな発想力を獲得しようと する

○図形の性質を見通しをもって
 論理的に考察している



 

○図形に対する直感力・洞察力
 を養うとともに、図形の性質 を論理的に考察し的確に表現 することができる

 

○図形に関する基礎的な内容を 理解している



 

数学T 第3章
図形と計量
(1)三角比
(2)正弦定理と
    余弦定理
(3)図形の計量







 

25
(30)











 

○知識・理解力を重視して 評価するが、証明ができ るか等、関心・意欲も評 価する









 

○仰角を使って木の高さを求め る等、具体的な事象の考察に
 三角比を活用しようとする




○正弦定理、余弦定理を証明を しようとする

○相似な図形の相似比から面積 比、体積比が求められること に関心を持ち、それを証明し ようとする

○単位円周上の点の位置と回転 角の間に対応関係があること を理解している




○正弦定理、余弦定理を活用し 図形の計量を論理的に求めて くる



 

○三角比の相互関係の導き方に 習熟している


○三角方程式・不等式の解を求
 めるのに、単位円が活用でき
 る           
○正弦定理・余弦定理の意味を 理解し、その計算に習熟して いる



 

○正弦、余弦、正接の意味を理 解している
○鈍角の三角比を定義する方法 を理解している
○三角方程式・不等式の解を求
 めることができる

○図形の計量に正弦定理、余弦 定理が有用であることを理解 している



 

数学U 第3章
いろいろな関数
(1)三角関数

<注意>
(2)加法定理は
 第2学年で学ぶ

10
(10)




 

○数学的な見方や考え方を
 重視して評価する  




 

○三角関数のグラフをかいて、 その特徴を考察しようとする
○周期性がある身近な事象につ いて考えようとする 


 

○回転運動を考えることによっ て、角の概念を拡張しようと していることを理解している○三角関数のグラフの平行移動
 を2次関数と絡めながら、論 理的に整理している
 

○三角比の相互関係を使って、
 等式の証明ができる




 
 
○三角関数の最大・最小問題の 解き方を理解している




 

合計

 



 

145
(175)